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┃「荒れのないクラス」043 休み時間02 チャイムで遊びをやめる
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http://www.mag2.com/m/0001613419.html 休み時間、校庭でたくさんの子が思い思いに遊んでいます。
学校だけで見られるすばらしい光景です。
ところで、この次のシーンを皆さんはどう思っているでしょうか。
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休み時間終了のチャイムがなりました。
遊びをやめた子どもたちは、ボールを片付けたり、鬼ごっこをやめたりしておしゃべりをしながら昇降口に向かっています。
ところがまだまだ遊び足りない子たちは、ボール投げをやめません。
ブランコに乗っている子も、ブランコから降りません。
しばらくの間は、まだ休み時間の延長のようです。
そうやって2、3分間、遊んだり片付けを押し付けあったりして、校庭で思い思いに過ごしている子がけっこういます。
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このような光景を「子供だからしょうがない」「あんなふうにしているのが子供らしい」と思っていたとしたら、先生のクラスの子は時間を守る子にはならないでしょう。
森信三先生が、職場再建の3原則としてあげている「時を守り、場を清め、礼を正す」のうち「時を守る」ことがすでに守られていません。
確かに職場再建と荒れない学級経営とは違います。
しかし、職場再建とはそこで働く人びとの意識改革です。
それは荒れないクラスと共通する部分が多いのではないでしょうか。
「チャイムが鳴ったらその瞬間に遊びをやめて片付けをし、さっさと清掃場所に向かう」ことを子供たちに指導しなければなりません。
朝の教室で子供たち全員にそのように言います。
多くの学校でこのことは「○小っ子のやくそく」などのひとつになっていると思いますので、話しやすいと思います。
その日の休み時間や昼休みの前に、もう一度確認をし、休み時間の子供たちの様子をよく見ていてください。
そして、終了のチャイムが鳴ったときに、さっと片付けをして昇降口に向かった子と、いつまでもだらだらと遊んでいた子をチェックします。
さっと片付けた子はほめ、だらだらと遊んでいた子には、だらだらと遊んでいた理由を言わせます。
これを数回繰り返せば、ほとんどの子はチャイムで遊びをやめるようになるでしょう。
もしもなかなか改善されないとしたら、先生はすでに子どもたちに甘く見られています。