「子供にとって教師は最大の環境だ」とよく言われます。
この言葉の意味について、最近、ふと気付いたことがあります。
それは次のようなことです。
子供にとっての教師の環境には次の2面があります。
A 指導技術
B 雰囲気
長らく、学級を形成していくために大切なのは「A指導技術」だと思ってい
ました。しかし、今までいろんな学級を見てきましたが、指導技術が優れて
いるのに、学級が何となく雑然としているなと感じることがありました。
その理由がずっと分からず、結局は指導技術がどこか間違っているか、有効
に機能していないのだろうと思っていました。
しかし、そうではないのではないかと気付きました。
学級を形成するためには、指導技術はもちろん大切ですが、実は大きな影響
をもつのは「教師の雰囲気」ではないかと思えてきたのです。この「教師の
雰囲気」とは次のようなことです。
1 話し方(どんな言葉をどんな抑揚・トーンで話すか)
2 姿勢(文字通りどのような姿勢で子供に対するか)
3 服装(どんな服装で子供の目に触れるか)
こんな何でもなさそうなことが、実は学級を形成する上で大事になってくる
のではないかと思います。
常に、きちんとした言葉遣い、時に高尚な言葉遣い、きちんとした抑揚で話
し、きちんとした服装、きりっとした姿勢で子供に対すれば、そこには自ず
と、物事に対していい加減に済ませてはならないという雰囲気が生まれます。
それが学級を形成する大きな力になるのではないかと思います。
今まで、そういうところにあまり目が向けられませんでした。学級を形成す
るのはどうしても「指導技術」だと思われていたし、今もそうでしょう。
教師の雰囲気が学級を作っている部分がかなり大きいということを意識する
だけで、学級経営が変わっていくのではないかと思います。
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