おはようございます。
山中伸之です。
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★2月 2日(土)素材研究講座A
https://kokucheese.com/event/index/548612/
★2月 3日(日)素材研究講座B
https://kokucheese.com/event/index/548638/
※どちらも内容は同じです。
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ブラック上等!
長い引用です。
『テレビの裏側がとにかく分かる「メディアリテラシー」の教科書』
(長谷川 豊 著)より
ーーー(ここから)ーーー
例えば、僕の担当していた『とくダネ!』と言う番組について知っていることを記そう。
『とくダネ!』のスタッフは火曜日担当のスタッフが火曜日のオンエアを担当する。
水曜日のスタッフは水曜日だ。
え? 週に1日だけ?
ヘルプで入るときはあるが、基本的には週に1日しかオンエアを担当しない。
なぜか?
その週1日のために、全力を傾けているからだ。
特にオンエアの前日は壮絶だ。
朝の8時に出社し、打ち合わせをし、取材に出かけ、丸1日かけて、徹底的に取材をし、帰ってきてから、どのようなVTRにするのかを徹底的に打ち合わせし、深夜すぐにナレーション台本があがって来て、それをもとにVTRの制作に入る。
え? 休憩はって?
そんなもんある訳ない。
トイレに行ったときに15分ほど気を失ってそれで乗り切るのだ。
5分のVTRがテレビ上で流れたとしよう。
編集作業は最速で5時間ほどはかかる。
基本、もっとかかるが、早い人で1分のVTRに1時間かけて作るのが一般的だ。
その上で、僕たちアナウンサーや司会者にどのようなニュースなのかを説明し、どのように展開するのが一番効果的なのかを懸命に考える。
手を抜く人間など誰もいない。
徹底的に作りあげる。
5分のVTRに、4人でも5人でも、体の空くスタッフが総がかりとなり、オンエアにこぎつけるのだ。
スーパー一つとっても、ここで出すスーパーは明朝体がいいのか、ゴチック体がいいのか、それによって印象は変わる。
え? そんなもん一緒だって?
いやいや
一緒だろうか?
見た目、全く同じだろうか?
言っとくがこれは同じポイント(大きさ)の文字だ
違うのである。
わずかではあるが、そんなわずかなこだわりのために、テレビスタッフは一睡もせずに、30時間以上働き続けて、『とくダネ!』を作る。
もちろん、オンエアは終わりだが仕事は終了ではない。
その後、スタッフは自分たちの構成のどこがまずかったのかを反省し、さらに上手にテレビを作れるように検討を重ねる反省会に入る。
前日の朝の8時から働いているのに帰路につけるのは早くて昼の12時を超えている。
これはウソでも何でもない。
『とくダネ!』の全スタッフがそうやってテレビを作っている。
家で起きた時間から寝る時間まではゆうに35時間を越す。
ぶっ続けで働くのだ。
これを毎週やっている。
中には若いからという理由で、週に2回、
こういった勤務をしている者もいる。
これがテレビ局のスタッフの働き方だ。なぜそんなにまでして働くのか?
それはたった一つだ。
視聴者の皆様に楽しんでもらいたい
そのために、自分の寿命を縮めながら毎日働いている。
それがテレビ局のスタッフの本当の姿だ。
『とくダネ!』だけではない。
ドラマのスタッフも、バラエティーのスタッフも、ただ、視聴者の皆様のために、少しでも楽しんでほしいから、ただ、ひたすら働いている。
それもまた、真実なのだ。
ーーー(ここまで)ーーー
ブラックですよね。
でも、やってる人は
ブラックと思わないか
ブラックを楽しんでる
のではないでしょうか。
あいだみつをさんの
言葉に
こんなのがあります。
◇◆◇
なんでもいいからさ
本気でやってごらん
本気でやれば
たのしいから
本気でやれば
つかれないから
つかれても
つかれが
さわやかだから
みつを
◇◆◇
たまには
(10年に1度くらい)
こんなふうな気合いで
仕事に向かえるといいですね。
(山中伸之)
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