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嫌われる人は実は与える人(子どもに語るちょっといい話No079)

★子供達の中には(大人もそうだが)、○○さんに嫌われるような気がするから自分の思ったことを言ったりしたりできない、と悩む子がいます。そういう子はそうやってストレスをためていきます。教育相談でそんなことを言われた時に、その子を励ます語り。



みなさんの中には、こんなことを言ったりやったりすると友達に嫌われるかもしれないと思って、自分の言いたいことややりたいことを我慢してしまう人がいると思います。

相手のことを思ってちょっと遠慮して言ったりやったりすることは、とても大切なことだと思います。

でも、嫌われるからやめておこうと、自分の言いたいことややりたいことを必要以上に我慢してしまい、その結果自分自身が元気がなくなってしまうのはよくありません。

本当は嫌われてもいいのです。

嫌われる人は相手にいいことをしている人です。

そんな話をします。



ある人がこんなアンケートをしました。



ある日、あなたはいろんな人のブログを見ていました。

すると、自分の大好きなことに文句を言っている人のブログがありました。

読んでいて頭に来たので、その人にものすごい文句を書いて送りました。



そうしたら、その人がとってもおだやかに返事をくれました。

返事をくれたその人のことを、あなたはどう思いますか。

A 好きになる

B 嫌いなまま



さて、皆さんだったらどうですか?

どっちになりますか?

心の中で考えてみましょう。



このアンケートを20代の男女200人にしたところ、結果はこうなったそうです。

A 好きになる  88人

B 嫌いなまま、もっと嫌いになる  75人

C 好きでも嫌いでもなくなる   37人



こちらがものすごく文句を言ったのに、相手の人はすごくおだやかに返事をくれたのです。

それでも、嫌いなまま、もっと嫌いになるという人が75人もいました。

どうしてなのでしょうか。



それは、人は誰かを攻撃することが快感、つまり気分のいいことだからです。

もっとも、何も悪くない人を攻撃するのはさすがによくありません。

だから、攻撃をする理由がほしいのです。

そこで、相手は悪いことをしているという状況があれば、思い切って攻撃することができます。

そして、攻撃をする人は普段からためていたストレスを、相手を攻撃することによって外に出すことができるのです。

つまり、攻撃することで自分が安定してくるのです。

相手がおだやかにあやまってきているのに、それでも嫌いなままという人は、自分のもっているストレスが大きい人かもしれません。



こう考えてくると、自分が言ったりやったりすることに対して、それが好きな人と嫌いな人がいるのは当たり前のことです。

仕方のないことでもあります。

また、たとえ嫌いだという人がいたとしても、その人は嫌いだということによって自分のストレスを発散していい気分になっています。

反対に考えれば、そういう人をいい気分にさせてあげたわけです。

そう考えてくると、誰かに嫌われるというのは普通に生活していれば仕方のないことだし当たり前のことです。

また、それによって嫌いだと言う人の役に立っているわけです。



嫌われるということはそんなに悪いことではないということが分かると思います。

ですから、嫌われるということを、そんなに心配する必要はありません。

嫌わない人、好きだという人もたくさんいるわけですからね。



最後に、プラトンという昔のギリシャの哲学者がいます。

この人の言葉を紹介しましょう。

「わたしは成功へと導くいかなる確かな方法も知らない。
 ただ、かならず失敗する方法なら知っている。
 それは、すべての人に好かれようとすることである。」

皆さんも、今日の話を頭に入れておくと、友達とつきあうときの参考になると思いますよ。

でも、だからといって、わざと嫌われるようなことをしてはいけませんよ。

それではただの意地悪になってしまいますからね。
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栃木県で小学校教員をしています。
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