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欠点だって自分の一部(子どもに語るちょっといい話No069)

★誰にでも不得意や苦手、欠点があって、それはあまり人に知られたくないし見せたくないもの。しかし高学年になってくると、それが気になったり、何かをする際にじゃまになったりして、他の良いところも出ないことがある。もっとオープンに自分の欠点を見せてしまった方が自分がもっと成長できるということを伝えたい時に。



大石順教さんという方がいます。

女性のお坊様です。

お寺に生まれたわけではありません。

いろんなことがあってお坊様になった方です。



どんなことがあったかというと、それは大変なことでした。

17歳の時に、ある事件に巻き込まれて両腕を切り落とされてしまったのです。

明治時代で今のような優秀な病院もない時代でしたが、奇跡的に命が助かりました。

けれども、両腕のない自分に絶望して何度も死のうと思ったそうです。

でも、入院していた病院の婦長さん、今で言えば看護師長さんですね、その方の励ましや両親の支えもあって、何とか生きていこうとします。



そして口を使って文字や絵をかく練習を始め、すばらしい作品を残しました。

後には、身体に障害をもつ多くの人の悩みや苦しみの相談にのり、障害をもつ人の光となったという方です。



そんな大石さんの身の回りのお世話をしたりしてお仕えしていた方に、西野悦子さんという方がいました。

西野さんには片足のひざが曲がらないという障害があったそうです。



ある日、お寺の座敷で西野さんがバランスを崩して転びました。

それを大石順教さんが見ていて、こう言いました。

「西野、おまえな、片足が悪いくらいでそんなに転んじゃいけないよ」



西野さんも好きで転んでしまうのではありません。

片足のひざが曲がらないのでバランスが取りにくいわけです。

そこで、大石さんにこう言いました。

「転ばないで歩けっていうほうが無理ですよ」



そうしたら大石さんが、

「そんなら西野な、転ばんでも歩ける方法を教えてあげよう」

と言います。

西野さんにしてみれば、そんな方法があるならどうして今まで教えてくれなかったのかという思いがありますね。

教えてくださいとお願いしました。



そうしたら、大石さんがこう言いました。

「うん、あのな、一遍しか言わんからな。よう耳の穴ほじくって聞いときなさいや。片足が悪いぐらいでも転ばないで歩ける方法。それはな、西野、ええか、悪い足を隠さないことだよ」



すばらしい教えですね。

そして簡単には分からない深い意味をもった教えでもあります。

みんなにも分からないかもしれませんね。

実際、大石さんはこのことを西野さんにずっと教えて来ませんでした。

それは、教えても分からないだろうと思っていたからです。

「まあぼつぼつわかるだろうから、教えてあげよう」

と言って教えてくれたのです。



悪い足を隠そうとしなければ、片足が悪いぐらいでも転ばないで歩ける、どういう意味なのでしょうか。

先生にも本当の意味が分かるかどうか分かりません。

でも、先生は先生なりに考えてみました。



先生もそうですが、誰にでもあまり人に教えたくない自分の欠点とか気になっていることとかがありますね。

そういうのは人に知られたくありませんから、隠したくなります。

西野さんも片足の膝が曲がらないという障害を、あまり人に見られないようにして歩いていたのだと思います。

でも、そうやって歩いていると、ただでさえ歩きにくいのに、人に気付かれないように歩こうとしてもっと歩きにくくなるのでしょう。

その結果、気を付けているようでも転んでしまうのだと思います。

人に見られるのを気にしないで、ひざが曲がらないことをちゃんと見せて歩いた方が歩きやすいということです。



でも、そういう目に見えるところだけのことではないと先生は思います。

もうひとつ心の中のことがあるのではないでしょうか。

隠そう隠そうと思っていると、今自分がやらなければならない「歩く」ということの他に、人の目を気にしたり、足の動きを気にしたりして、結局は集中できないということになるのだと思います。

そうやって、常に、今やるべき大事なことに集中しないで、別のことばかりに気を取られているから、かえって転んでしまうということではないでしょうか。



これは修行をする人にとってみると、いつまでたっても修行ができないということでもありますね。

そういうことが分かって来ないと、言っている意味も分からないのではないかと大石さんは思っていたのではないかと先生は思います。



私たちは、本当に大事なことを目の前にしても、自分が人に知られたくないことが気になってしまって、本当に大事なことに集中できないことがあります。

その結果、できることもできなかったり、大事なチャンスを逃してしまったりします。

自分の欠点も自分の一部と思って、何もかも気にしないで出してしまうと、気が散ることもなくなって、大事なことに集中できるのではないでしょうか。

みなさんの中に、自分の欠点にばかり気を取られて、つい大事なことを逃してしまっている人はいませんか。

「悪い足を隠さないことが、転ばずに歩ける方法」です。

この大石さんの話を思い出して、勇気を出してみるとよいのではないかと思います。




参考:『やるなら決めよ 決めたら迷うな』石川 洋 著(勉誠出版)
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