ちょっといい学級を作る14のSTEP
学級作りについて、まとまったものを書いて行きます。
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│1 ビジョンをもとう
│2 子供との距離感を詰めよう
│3 学級にルールを作ろう
│4 話をきちんと聞く指導をしよう
│5 返事・挨拶・履き物そろえを学校一にしよう
│6 一人一役を徹底させよう
│7 担任の在り方を分かってもらおう 自分を語ろう
│8 子供との距離感のバランスをとろう
│9 叱られ方を教えよう
│10 楽しい瞬間を作り・楽しいイベントをやろう
│11 子供の自主性を「待って」伸ばそう 発言力を鍛えよう
│12 忘れ物「0」に取り組もう
│13 教師の思いを語ろう いい話を教えよう よい本を読み聞かせよう
│14 子供主体で大きなイベントをやろう
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│2 子供との距離感を詰めよう②
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弘乃さんはあわててノートを開けてメモを始めました。
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│最初 子供との距離感を詰める
│それから 学級にルールを作る
│そして 子供との適度な距離感を保つ
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「3段階なんですね」
「そう、3段階は分かりやすいからね。日本人は3が好きなんだ」
「最初は子供との距離感を詰めるんですか?」
「そういうこと」
「詰めるっていうのはどういうことですか? 近づくっていうことですか?」
「うん、実際に近くに寄っていく、近くに来させるっていうのも入るかな。
人って、何度も顔を合わせたり、近くで過ごしたりする人に親近感を覚え
るものだからね。弘乃さんだって、俺やこの席の周りにいる先生の方が、
いくらか話しやすいだろう?」
「そう言われればそうですね」
「子供もそう。子供も毎日会っている担任の先生に親近感をもつようになる。
これは自然なことだね。」
弘乃さんは今日の子供の様子を思い出していました。教室に入ると、席につ
く前に話し掛けて来た子が何人もいて、席につかせるべきかどうか迷ったの
ですが、そのまま話をしたのです。
「そういうことが距離感を詰めるっていうことですね」
「それも入るっていうことだね。つまり、子供との関係を親密にすること。
たとえて言えば、親子とか兄弟とか友達とかというような関係にすること
かな」
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│距離感を詰める
│ 親密な関係・・・親子、兄弟、友達
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メモしながら、弘乃さんはふと疑問がよぎました。
「先生、でも、この前の研修で、教師と子供との関係が友達関係になってし
まわないようにすることだ大事だって言われましたが、友達関係でいいん
でしょうか?」
「うん、いいの」
「いいんですか?」
「うん」
「ただし、最初だけね。いつまでたっても友達のような関係になっていると
したらそれはまずい。それにたとえて言えば友達のような関係っていうこ
とで、友達になれっていうわけじゃないよ」
「そうですか」
弘乃さんは何だかまだ納得できませんでした。
「カウンセリングではよくラポートを作るっていうんだけど、訳せば信頼関
係を作るっていうことね。これを早く作って、クライアントに何を話して
も大丈夫だっていう気持ちをもってもらうのが、カウンセリング成功の大
きなポイントのわけ。」
「はい」
弘乃さんはいきなりカウンセリングとかクライアントとかという言葉が出て
きたので一瞬ぽかんとしました。
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