先週描いた自分の顔の絵に色をつけました。
鏡で自分の顔をよく見させます。
「自分の顔をよく見て、顔の色を1色だけ選ぶとしたらどの色になりますか。
絵の具の色をひとつだけ選びなさい」
と指示し、絵の具を1本だけ選ばせました。
「他の絵の具はしまいます」
「その絵の具を、パレットの小さい部屋に5mmくらい出しなさい」
絵の具はあまり使わないので、ほんの少しだけ出させようとしてこう指示し
ました。全員のパレットを点検しました。
「その色を大きい部屋に取って、水でのばして薄くします」
一番前の子のパレットを借りて、実際にやってみせました。
「それをまた別の部屋にとって、さらに水でのばして薄くします」
「こうしてどんどん薄くしていってください」
普段、筆をよく洗っていない子は、色が混ざって汚くなってしまいます。よ
く洗わせました。
かなり水でのばして薄く透明になったところで
「その色で顔全体を塗りましょう。線の上から塗っても大丈夫ですが、線は
なるべくよけて塗ってください」
こうして、顔全体から首まで薄い色で塗らせました。
作業そのものが早い子と遅い子がおり、さっと取り掛かる子と躊躇していて
なかなか取り掛からない子(こういう子は周りを見ながら様子を伺っていて
決断ができません。失敗を恐れ嫌っているのでしょう)がいて、全体の時間
は思ったよりもかかりました。
筆を置かせ、
「鏡で自分の顔をよく見てみましょう。すると、光が当たって明るく見える
ところと、ちょっと暗く見えるところがあるでしょう? 今度はその少し
暗く見えるところを塗ります。今塗った色を作る前のちょっと濃い色があ
りますね。その色で、暗くなっている部分を塗りましょう。鏡を見ながら、
どこが暗いかよく見てください」
こうして陰の部分を塗らせました。少し立体的になってきます。色が極端に
濃くなってしまう子もいるので、巡視しながらアドバイスします。
最後に、
「薄める前の最初の色で、唇を塗りましょう」
と指示します。
こうして1色だけで色を塗らせました。1色だけとは思えない出来上がりと
なりました。
○1つの色でも水で薄めるだけでいろんな表現ができること
○薄い色を作って、薄い色から塗っていくと、失敗が少なくやり直しもでき
ること
を確認して終わりました。
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