★人は自分の困難や苦労を、必要以上に気にして重大に受け止めてしまい、回復、向上への一歩を踏み出せないことがある。実際の困難と、その困難をどう受け止めるかは異なる。困難は変えられないが、考え方を変えるだけで回復、向上への一歩を踏み出すことができる。そういう考え方を子どもたちに教えておきたい。ある人が電車に乗ったときの話です。Aさんとしましょう。Aさんが席に座っていると、電車がある駅で停まりました。す...
『教師の「語り」がクラスを支える』二 語らなくなった教師 3 実感・信念がない 信念とは、あることをかたく信じていること、また、信じている思いや考えそのもののことです。こういうものをもっている人ともっていない人とでは、語りにも差が生まれます。 信念をもっていると、自分が信じていることと同じ事実や思いに触れた場合に、心が大きく揺れ動きます。感動して心が動きます。また反対に、自分が信じていることと大き...
二 語らなくなった教師 1 語る時間がない 2 語るべき話がない 3 実感・信念がない 4 語りの魅力を知らない 5 機器に頼りすぎる授業/充実しすぎた機器 チョーク1本口1つの修業を意識する 教師が子供に話す内容については以前にも書きました。・伝達(知識技能の伝達=授業)・注意 叱責 小言・連絡・評価・充填語(隙間を埋める、上記のいずれにも属さないもの)このうち、感情が最も入るのは「注意 ...
「教師の『語り』がクラスを変える」二 語らなくなった教師 2 語るべき話がない 教師が語らなくなった第二の理由は、語るべき話をもたない教師が多くなったということです。 教師としての日々の業務をこなすのに精一杯で、とても語ることなどできないと考える教師も多いでしょう。このように考えている教師は、語るということを最初からやろうとしません。ですから、語るべき内容も何も持ち合わせていません。普段考えている...
「教師の語りがクラスを変える」二 語らなくなった教師 1 語る時間がない 教師が語る事が少なくなったと思います。きちんとした統計をとっているわけではありませんが、そう思います。何故かというと、時々廊下を歩いていますが、教師が子どもに語っている場面に遭遇したことがないからです。 教師が語らない原因の1つが、時間のなさではないかと思います。 朝の会は健康観察や連絡事項、提出物の回収などで目一杯です。時...
一 語りとは何か 3 心に響く言葉+教師の思い 実感語りは「心に残るエピソード+教師の思い」を基本型とするのですが、心に残るエピソードはそうそうあるものではありません。もちろん、エピソードに仕上げる技もありますが、その技を使えば無尽蔵にエピソードが生み出せるということでもありません。 そこで、基本型にもう一つ次の型を加えます。「心に響く言葉+教師の思い」ということです。 世の中の「名言」と言われる...
一 語りとは何か 2 心に残るエピソード+教師の思い 「実感語り」とは具体的には、「心に残るエピソード+教師の思い」です。 これを段階別に捉えてみると次のようになります。第一段階 教師が実感をもつ第二段階 教師の実感を子どもに語ろうとする(語りへの意欲)第三段階 教師の実感をより効果的に語ろうとする まず、教師が語るべき実感をもたねば何も始まりません。この実感をもつためには、教育界やそれを取り巻く...
一 語りとは何か 1 教師の実感を子どもに伝える 「語り」という言葉の意味は「語ること。話。」ですが、私は「語り」という言葉を、やや限定された意味で使っています。すなわち「教師の実感を語ること」「教師が実感を込めて語ること」ということです。 最近になって私は自分がクラスの子どもたちに、いろいろな話を熱く語っているということに気付きました。これは実は子どもたちに気付かせてもらったと言えるかも知れませ...
以前、「語り」についてまとまったものを書こうと思ってプロットを立てたものがあります。立てただけでそのままになっていました。特に書くことのない日には、このプロットに沿ってまとめてみようと思います。野口先生のおっしゃる「他律的自律」ですね。今日は、そのプロットの全体を書いておきました。『教師の「語り」がクラスを支える』一 語りとは何か 1 教師の実感を子どもに伝える 2 心に残るエピソード+教師の思い...